ここいち便りVol.61 「その問いはどこに向かっていますか?」
2025年11月21日

こんにちは。

(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチの長井です。


明日は二十四節気の小雪(しょうせつ)。冬に突入した感じもする今週ですが、体調等お変わりなくお過ごしでしょうか。また、そろそろ来年のスケジュールが気になってくる方もおられるかもしれませんね。

 

「問い」はコーチングの重要スキルです。どんな視点で、どんな狙いで問いを投げかけるかがコーチの腕前と言ってもいいでしょう。

 

私が大事にしているのは、相手が当たり前と思っていることを揺り動かすような問い、自分の外のことに向かっている目線を自分自身に向けさせる問いなどですが、もうひとつ大事なのが、「決意」を聞くことにつながる問いです。

 

特に、未来のことについては、誰にも何もわかりません。わからないから不安にもなるし、同じところをぐるぐる回ることにもなりがちです。判断をするための材料やリスク事案を少しでもたくさん、できれば漏れなく集めることに一生懸命になり、下手をすれば「集める」ことが目的化してしまったり、集めて検討が終わった時点で疲れ切っていたりします。これでは、本末転倒と言えるでしょう。

 

企業の活動では、いろんなことについて判断が求められます。求められると、「間違ってはいけない」と思ってしまいます。そうなると、上記のように、いろんな角度から十分な検討を、ということになります。これはこれで必要かつ大事なことなのですが、その検討が「決める」ことに本当に向かっているのかという視点はとても重要です。

 

わかりやすいたとえとして「私は彼と結婚して幸せになれるだろうか?」という問いを考えてみます。この問いに答えようとすると、彼の性格や職業、親族など気になる要素がいくつかあがってきます。が、それらを総合的に検討しても未来の「幸せ」につながるかどうかは誰にもわかりません。そもそもどうなったら「幸せ」なのかもわかっていないということもありうるでしょう。

 

これに対して、「私は彼と幸せな未来を築くためにベストを尽くす決意ができるだろうか」という問いを設定すれば、ずいぶん景色が変わってきます。

未来には当然いろんなことが起きます。辛いことももちろんありえます。それでも自分はそれを乗り越える意志と決意があるのか、ということを自分と深く対話することが一番大事であり、それこそが自分にできること・すべきことなのではないでしょうか。

 

どうしたらいいのだろう、という問いに答えが出ない時、あなたの問いは「決める」方向に向かっていますか?

 

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(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチ 長井 克之

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