ここいち便りVol.55 「口にしてみよう」
2025年8月29日

こんにちは。

(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチの長井です。


8月も終わりですね。

明後日31日はいわゆる二百十日。立春を起算日として210日目の日で、台風の多い日とか風の強い日といわれ、農家の三大厄日とされています。今年は大きな災害がありませんよう祈念したいと思います。

 

 

「リーダーは自分の言葉で語らなければいけない」

こんな言葉を耳にしたことがある方は少なくないのではないでしょうか。そして、今まさに組織を率いる立場にある方は、日々心がけておられることかもしれません。

 

自分の言葉で語られたメッセージには、その言葉の中に話し手の体温や肌ざわりのようなものが込められます。それが、聞き手への伝わりやすさや心を響かせるということにつながるのでしょう。一方で、自分の中で十分に咀嚼されていない言葉は、たとえ正しい内容であっても、どこか不自然で届きにくさが残るように感じます。相手の心に届くメッセージには正しい/正しくないを超えたものが必要なのでしょう。

 

自分の言葉で語るためには、自分の思考を整理し、言語化することが必要です。しかし、自分が何を考え、何を伝えたいのかを言葉にすることは、想像以上に難しい営みでもあります。そして、自分ではわかっているつもりでいても、実際に口に出してみると「なんだかおかしい」と気づくことも少なくありません。

 

たとえば、プレゼンの資料。パソコンに向かって文字を打ち込んでいる時には合格点かなと思っていても、声に出して読んでみると、思ったよりも言いづらかったり、論理の飛躍や全体としての不調和に気づいたりしたことがありませんか。話してみることで、ようやく「おかしさ」に気づき、言葉が整いはじめるのです。

 

これは、目で文字を追うだけよりも、口や耳などの器官まで動員したほうが、より脳が活発に活動するということだと私は理解しています。昔の小学校では、「読書百遍、意おのずから通じる」と言って、繰り返し繰り返し音読をさせていました。これも考え方の基本は通底するのではと思います。

 

頭の中でわかっているつもりでいることを口にしてみる。その言葉が自分の耳に入り脳を刺激する。そうすると意外にわかっていなかったことに気づいたりする。コーチング・セッションもそんな時間です。

プレゼンの練習でもなければ、なかなか自分の考えを一人でしゃべるということはありません。眼の前のコーチに話を聞いてもらうこと。コーチから問いを投げかけられて考えを深めること。その問いの目的はコーチに答えを説明してもらうことではありません。あなたが自分自身で得心できるような答えを探しに行くための問いです。コーチは、そんなふうに、あなたが自分の言葉で自分を語るための伴走者です。

 

あなたも自分の言葉で語るためにコーチング・セッションを利用してみませんか?

 

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(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチ 長井 克之

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