こんにちは。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチの長井です。
お盆休みもいよいよ終盤。いかがお過ごしですか?
9連休とか、少し長めの休暇が当たり前の時代になってきましたが、それでもやっぱり休みって終わると「早いなあ」って思ってしまいますよね。有意義なお休みになりますよう。
先日全10回のコーチング・セッションが終了したクライアントがいらっしゃいます。毎回ご自身の深いところと対話される感じのセッションになりました。御本人にも私のコーチングを大変評価頂きましたが、私にとってもとても印象に残るクライアントでした。
上司の方を交えてクロージング・ミーティングを行ったところ、幸いにも上司の方にも「よく考えるようになった」とご本人の変化を認めて頂きました。また、別の機会に職場メンバーの方とも会話するご縁があったのですが、この方について「ふりかえりが深くなった」とのコメントを頂きました。この2つのコメント、一見別々のようで、私にはつながりのあるもののように聞こえてきました。
私は子供の頃「糸の尻を結ばずに縫うようなマネをするな」と教わったことがあります。毎日が多忙だとつい「あれをやって、次はこれをやって」と次々仕事を追いかけていきがちです。実際問題、そうやって眼の前のことを片付けたり処理したりしていくことは必要なのですが、やりっ放しでは、十分な学びが得られません。立ち止まってふりかえり、点検することは気づきや学びを得るうえでとっても重要です。
上手くいったことは、何が奏功のキーポイントだったのだろうか。
上手くいかなかったことは、どこに問題があったのだろうか。もう一度チャンスがあるとしたらどんなことを試してみればいいのだろうか。
今回のこの経験を自分は今後どう活かしていけるのだろうか。
このクライアントとのセッションではしばしばこういう視点の会話をしたのですが、それが彼の中に根付いてくれたとすれば、私としてもこの上ない喜びです。
ちょうど下期の計画見直しの時期という方も多いのではないでしょうか。ぜひ、ここまでの結果をサラッと捉えるのではなく、ふりかえりと点検を深めてみませんか。そこにこそ下期へのヒントがあるかもしれません。長いお休み明け、そんなことから仕事をスタートしてはいかがでしょう。
間違っても、糸の尻を結ばずにどんどん針を動かしていって、で、結局何も縫えていなかった、なんてことのありませんよう(笑)。
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ここいち便りは教科書ではありません。みなさんが何かを考えたり取り組んだり話し合ったりするきっかけやヒントになればと思っております。リクエスト・異論・ご意見などなど大歓迎ですので、お気軽にお寄せいただければ誠に幸甚です。