こんにちは。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチの長井です。
6月最初のお便りです。「2025年」という意味では、今月末で折り返し点。4月からの「2025年度」という意味でも第1四半期の締めに入る時期。一度立ち止まって足元を点検してみるのも悪くないですね。
多くのビジネスパーソンが読んでおられる日経新聞の最終面には「私の履歴書」という連載があります。それに倣ってというわけではありませんが、あなたもあなた自身のこれまでの物語を一度書き上げてみませんか。
私はコーチングを学び始めてから、コーチングの活動には自らの情報発信が必要不可欠であることを知り、週2回のペースでnoteという媒体に記事を投稿し続けて4年弱になります。またこの「ここいち便り」ももうすぐ2年になります。もともとそういう「発信」はキライではなかったというのは、もちろんあるのですが、そうやって書き溜めていくと、それなりにひとつの足跡が形作られていることを実感します。加えて、昨年自分のホームページを一新し、自分がコーチングを通じて実現していきたいことや、自分の現在の立ち位置などを、あらためてきちんと表現してみました。
こうした積み重ねがベンチャー的な出版社の目に留まり、今般、出版のお誘いを受けました。今年の秋ごろに完成・出版をめざして現在執筆活動にいそしんでいるところです。
この出版社から「書いてみると、自分のことがよく整理できて、これからのことも見通せた、と言う人が多いですよ」というコメントも頂いていたのですが、今、まさにそんな感じを実感しています。
正直言うと、本にするための個々のネタは上記のこれまでの活動の中にあるので、そのコピペというのは少々乱暴にしても、少しリライトすれば簡単にできるだろうと当初はたかを括っていました。が、いざ書き始めると、それらのパーツのつながりや関係性を考えざるを得ず、それが全体感をより有機的立体的に創り上げていくことにつながっています。
また、書き進めている内に、新たに書きたいことが浮かんだり、それをあらためて見つめ直すうちに、気づきが深まったりという効果も得られています。断片的に思いつくままに発信しているだけではなく、全体のストーリーとして書いてみることには、また大きな効用がありました。
冒頭の「私の履歴書」は功成り名を遂げた人が登場している訳ですが、あなたにもあなただけのこれまでのストーリーがあるはずです。組織からの卒業が近づいている人はもちろん、現在重責を担ってご活躍中の方も、そうした振り返りがきっとプラスになると、私は身を持って確信しています。
時間がない、面倒だ、自分には文才がない、などいろんなことがあると思いますが、人から褒められるために書くわけではなく、高邁で立派な文章である必要もありません。自分自身がより豊かにこの先を生きていくための作業です。時間の許す範囲でまず一度書いてみて、またおいおい加筆修正していく、というやり方もあるでしょう。ぜひおすすめしたいと思います。
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ここいち便りは教科書ではありません。みなさんが何かを考えたり取り組んだり話し合ったりするきっかけやヒントになればと思っております。リクエスト・異論・ご意見などなど大歓迎ですので、お気軽にお寄せいただければ誠に幸甚です。