ここいち便りVol.45 「本当に相手が悪いのか」
2025年4月11日

こんにちは。

(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチの長井です。


関西ではまだ桜が十分残っています。今年は長く楽しませてくれ、ありがたく思っています。

桜が見守ってくれる中で始まった新年度。どんなスタートが切れましたか?

 

 

さて、

「全然自分の話を聞いてくれない人がいて困っている」

「彼は仕事はよくできるんだけど、協調性がなくて困っている」

そんなお話を聞くことがしばしばあります。

 

この話をしている人は、その相手の方について、どんなに話をきいてくれないひどい人か、とか、どんなに協調性がなくてとんでもない人か、ということを延々としゃべってくれます。いろいろ具体的な例をあげて。時には本当に困ったというように顔をしかめて。

 

そういう時、この人の頭の中は「相手が悪い」という思いでいっぱいになっています。もっと言うと、悪いのは相手で、自分は正しくて、どうやって相手を正したらいいのだろう、という発想と一体化しています。

 

確かに、この人が言う相手のひとつひとつの言動は問題があるのでしょう。そんな言動をとっているなんてけしからん、と言いたくなる気持ちもよく理解できます。

しかし、相手のその言動は本当にその人一人に責任があるのでしょうか?自分の相手への関わり方が相手のそうした言動を生み出しているという側面はないでしょうか?

 

 

たとえば、「相手が聞いてくれない」と言う前に、自分は相手の話をちゃんと聞けているのでしょうか。聞けていないから相手との関係性が構築できていなくて、相手はこちらに心を開いていないのかもしれません。そうだとすると、自分の相手への接し方が相手の心を閉ざさせているということも考えられます。

 

「協調性がない」のは、相手のそういうところばかりを自分が見ていて、頑張っている相手の努力やチームに対する貢献を見ていない、もしくはそういう評価をきちんと伝えていないからということはないでしょうか。少なくとも評価されていると相手が受け取っていないから、相手の不満がそういう形で表現されている、という可能性は大いにありえます。

 

 

人と人はお互いに影響しあっています。良くも悪くも。相手の言動におけるあなたの影響は0ではありません。さらに、あなたがコントロールできるのはあなた自身の言動だけです。

 

自分の何かが相手をそうさせているのかもしれない。そう考えてみて、自分にできることを探してみませんか。少なくとも、そうすることであなた自身の幅が広がると同時に、「相手が悪い」と思ってイライラしたりカリカリしたりしていた自分を手放すことができますよ。

 

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(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチ 長井 克之

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