こんにちは。
(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチの長井です。
2月もいよいよ今日で終わり。「1月はいく、2月はにげる、3月はさる」とはよく言ったものです。あなたの2025年のこの2ヶ月、自分の目標に向かって順調に歩めた時間だったでしょうか?
もし順調ではなかったなあ、という言葉が浮かんでくるとすれば、どこに問題があったのでしょう?そんなことを振り返ってみるちょうどいいタイミングではないでしょうか。
環境が悪くって、ということもあるかもしれません。
うまく進んでないのは、自分じゃなくてアイツのせい、って言いたくなることもあってもおかしくないかも?
そのテーマを軌道に乗せるための条件を上司がちゃんとアレンジしてくれなかった、なんてこともありえますよね。
こういう時、コーチングでは、「自分に矢印を向ける」ことにつながる会話をしていきます。
確かに、状況・環境や相手など自分以外のことにも問題があって、うまく進まなかったという一面はあるのでしょう。でも、その中で自分は本当に今の自分ができるベストを尽くせたのか、という視点です。さらには、自分の本気度は十分だったのだろうか、というそもそもの点検も必要かもしれません。
この話は、自分自身のことよりも、周りの人の事例の方が考えやすいかもしれません。
たとえば、そうやってできない理由を並べ立てて一向に取り組もうとしない人って身近にいませんか?
そんな時、その理由を「言い訳」として論破したとしても、それでその人が前向きに行動を始めることにつながらないことがしばしばです。
あるいはその「できない理由」をあなたが解決してあげたとしても、本人はまた別のできない理由を上げて結局やろうとしない、という事例も見たことがありませんか?
結局、この人は相手や環境といった自分の外のことに問題を帰着させているだけで、自分の取り組み姿勢は棚に上げている、と言えます。だとすれば、そういう「理由」や「説明」をいくら聞いても物事は進まず、相手の姿勢そのものについて、どうやって会話を深めるか、ということが重要です。それはとどのつまり相手の本気度を問うということです。昭和的に言えば「やる気あるんか!」ということなのですが、そういう言い方では相手に刺さることは期待薄なので、コーチング的な考え方で相手に臨むことが有効です。
たとえば、その課題を達成することが相手にとってどんな意味があるのか、という問い。この件の優先順位をどう捉えていますか、という問いでもいいでしょう。裏返しで考えて、このままこの件が進まなかったらどんなことが起きると思いますか、という問いも考えられます。そういう問いによって「いろいろ難しいことはあってもこの件に自分が取り組まないといけないんだ」ということを腹落ちしてもらうことが、間違いなく出発点でしょう。
また、相手の「できない理由」を否定するのではなく、「そうなんですね」とそれも受け止めつつ、「で、あなたが今できることは何がありますか?」という問いも自分に矢印を向けさせることにつながるでしょう。
あなたがマネージャーである場合、部下が前進できるよう環境整備をしてあげることが自分の仕事だと考えがちです。それは間違いではありません。が、相手の行動が進まない原因は、相手が説明する環境要因だけではないかもしれない、相手の姿勢そのものはどうなんだろう、という視点は重要だなあと感じます。
そんな思考・会話のお手伝いができれば大変幸甚です。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
ここいち便りは教科書ではありません。みなさんが何かを考えたり取り組んだり話し合ったりするきっかけやヒントになればと思っております。リクエスト・異論・ご意見などなど大歓迎ですので、お気軽にお寄せいただければ誠に幸甚です。