ここいち便りVol.37 「答えがない時」
2024年12月20日

こんにちは。

(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチの長井です。

 

いよいよあと1週間で御用納め、という方が多いのではないでしょうか。

今年最後のここいち便りをお届けいたします。

 

相手がどう思っているのか聞きたい。

だけど相手は黙ってしまったまま。

こんな時どうしたらいいんだろう、という話を聞くことがあります。

 

これは私も現役時代にしばしば経験しました。特に、相手の行動やアウトプットに不満足なことがあって、「どう思っているんだ」と聞いた時。こちらとしては、そういう不十分な(と私が思っている)自分の状態を相手自身にしっかり見つめてもらい、改善を考えてほしいという思いです。でも相手は答えない。

当時の私は沈黙に耐える力も微弱で、「黙ってたらわからないじゃないか」とさらに追い打ちをかける最悪パターンもありました😅

 

答えようとしない相手にこちらはイライラしたりするのですが、こういう時相手の中では何が起きているのでしょう。

ひょっとしたらただただその場が早く過ぎ去ってくれることを待っているだけなのかもしれません。首をすくめて暴風雨をやり過ごすかのように。

それは、こちらが問うても考える意志がないということです。とすればいくら問うても無駄であり、むしろマイナス効果でしかありません。

今思い返すと、こういう時、私の姿勢は「聞く」というより「訊く」、すなわち「訊問」になっていて、私の相手への関わり方こそが相手の心を閉ざさせていたような気がします。

 

 

相手が答えない時、まず一番に点検すべきはお互いの関係性でしょう。

オープンに話し合えるような信頼関係ができているのか。あるいはその話をしている今この場はそういう空気になっているのか。

「相手の出来が悪すぎて信頼なんかとんでもない」と言いたくなることもあるかもしれません。組織人の道を辿ってきた人間として気持ちは大変よくわかりますが、そういう状態では、相手も心を開かず、聞かれたことに答えないことがあってもおかしくありません。

 

次に、こちらの問いが相手にとっても泣き所だった場合。相手としてはそこは痛くて、考えるどころか逃げたい・目を背けたいと思っているということが考えられます。

だとすると、自分の問いかけは言葉・口調・表情も含めて相手が受け入れやすいものだったのか、という振り返りが必要かもしれません。問いたいことの少し手前のところ、相手としても触りやすいところから話を始めるというアプローチも考えられそうです。

あるいは、「痛い」という「今」に意識が集中している相手に、そのままいったらどんなことになりそうなのかという「未来」に意識を向けさせるアプローチも有効です。自分が望む未来に向かって今何を選択するのかという視点にたって、痛さと向き合う勇気を喚起できれば状況は打開できるのではないでしょうか。

 

いずれのケースも共通して有効なのは、その状態を顕在化させて二人で共有することです。それは自分が感じた相手の様子をそのまま言葉にしてみることから始まります。たとえば「今、首をすくめているだけのように見えるんだけど、君の中ではどんなことが動いているの?」というような問いかけです。冒頭の「黙ってたらわからないじゃないか」のように単に自分の思いを捌けるのではなく、自分に見えたことをそのまま二人の間におく、ということができれば、新しい関係性が創れていくのではないでしょうか。

 

また、これと似たようなケースとして「わからない」と相手に言われて、それ以上話が進まないということもあります。

実は私自身も直面している問題で、打開策を思案中なのですが、考えたけどもわからないのか、考えもせずにわからないと答えているのか、という問題がまずあると思っています。

前者であれば、何をどこまで考えたのか、自分の見えている世界には答えはなくて、視点をもっと広げたらどうなるのか、という観点がありそうです。後者ならどのぐらい本気でその問題に取り組もうとしているのか、ということでしょう。たぶんこの視点が一番大事で、その本気度が前者にも大きく影響するのは間違いないと思います。

 

 

ここいち便りは教科書ではありません。みなさんがいろんなことを考えたり取り組んだり話し合ったりするヒントになればと思っております。リクエスト・異論・ご意見などなど大歓迎ですので、お気軽にお寄せいただければ誠に幸甚です。

 

良い年末年始をお迎えになられますよう祈念しております。

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(一財)生涯学習開発財団認定プロフェッショナル・コーチ 長井 克之

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